時々漁師日和

ビンテージビデイル失敗談 洗っても終わらないオイル汚れ

某リユースショップのセールで、90年代前半のBarbour Bedaleを購入しました。
破れはあるものの致命的なダメージは少なく、リペア前提での入手です。

現物を確認した第一印象は悪くありませんでした。
雰囲気抜群です。
オイル臭も思ったほど強くなく、「これは当たりかもしれない」と少し期待。

もちろん破れはあるため、リペアは必須。
それでもベースとしては十分使えそうな個体でした。

――しかし、ひとつだけ気になる点が。

品物が届き、サイズ確認のために袖を通したところ、
わずか数分もしないうちに手首に湿疹が出てしまいました。
着用時間は5分にも満たないほど。

「これはさすがに早く洗わなければ…」

そう思い、すぐに洗濯を開始。

ところがこのビデイル、
洗っても、洗っても、汚れが落ちてくる。

通常の水洗いではまったく歯が立たず、
何度すすいでも水は茶色く濁ったまま。

最終的にはお湯洗いまで試しましたが、
それでも完全には綺麗になりません。

気付けば、洗濯とすすぎを10回以上繰り返していました。

「もう大丈夫だろう…」

そう自分に言い聞かせ、最後は半ば諦めて乾燥へ。

しっかりと乾かした後、リペア作業に入るため袖を分解してみると、
そこには想像以上の光景が待っていました。

裏地はオイルで完全に飽和し、
触るとベトベトと指にまとわりつく状態。

胴体部分に至っては、
写真でお見せするのをためらうほどの汚れ具合です。

おそらく前オーナーがリプルーフを繰り返しすぎ、
オイルを入れ過ぎてしまったのでしょう。

表地だけでなく裏地にまで浸透したオイルが、
長年の保管で固まり、繊維の奥に定着してしまっていたのだと思います。

ここまでくると、部分的な洗浄やリペアでは対応不能。

結果として――
全てを分解し、再度徹底洗浄。最終的にはパーツ取りとする判断に至りました。

今回の件で強く感じたのは、

ビンテージに手を出すということは、
こうした“リスク”も含めて受け入れるということ。

という現実です。

良個体に出会えることもあれば、
今回のように想定外の状態と向き合うこともある。

それもまた、ビンテージバブアーの世界。
一つ、良い勉強になりました。

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