今回の休日は
世の中は三連休だけど・・・ 低気圧・荒天で流動的な釣行
私は2.5連休でしたが、台風並みの低気圧が通過して海は大荒れ。
前半の1.5日間はとても出港できる状況ではありませんでした。
「せっかくの連休なのに」という思いもありましたが、こういう時こそ、普段できないことを!と割り切り、いろいろを溜まっていた作業をしました。
前半1.5日間は漁港の草刈り・作業場整理
海に出られなかった前半は、漁港の自分のスペースの草刈りをしたり、自宅の革工房兼作業場の整理をして過ごしました。
海に出られないと時間を持て余しがちですが、こうした作業をしておくと次回の出港が気持ちよく迎えられます。
最終日のみ出港 ウネリが残っていましたが船釣り初めての人を乗せての釣りも
三連休の最終日になってようやく出港できました。
ただ、低気圧が抜けた直後でウネリはまだ残っていました。
午前中は師匠と一緒に釣りを楽しみ、午後からは同僚二人を初めて船に乗せてきました。
二人とも釣りは初心者で、船に乗るのも初めて。
正直、海の状況的には少し厳しいかな、と思いましたが、それも含めて良い経験になるだろうと考えました。
初心者を連れていくときは、釣果以上に「海を楽しんでもらうこと」が大切だと思います。
波の揺れや竿の扱いなど、すべてが初めてです。
釣りをきっかけに「また船に乗りたい」と思ってもらえたら、それで十分ですね。
とりあえず船釣り初心者が気をつける事をまとめます
安全装備 ライフジャケット・乗船時下船時の注意点
船に乗るなら、まず最優先はライフジャケットです。
遊漁船でもプレジャーボートでも、着用は義務化されているし、何より命を守る最後の砦。
桜マーク入りのものを選ぶのが基本。
また、乗船や下船の際は船が揺れるので、片手は必ず手すりなどの固定物に添えることを忘れず。
慣れた人でも転倒することがあるので、初めての人は慎重すぎるくらいでちょうどよいですね。
船酔い対策 「前日からの準備」「酔い止めの使用」「視線/揺れの対処法」
船釣りで一番多いトラブルは船酔い。
せっかくの釣りが台無しになるのは残念すぎます。
まずは前日からの準備。睡眠不足や空腹、飲酒は船酔いを誘発するので避けてほしいところ。
出港前には消化の良い軽食を摂るのがいいですね。
酔い止め薬(アネロンなど)を活用するのも効果的です。
出港の30分前には飲んでおくと安心。
船上では、なるべく遠くの水平線を見て、揺れを体で受け流すことを意識するといいですね。
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天気と海況チェック 風の強さ・波の状態・ウネリ・潮の流れ等を事前確認
これは基本、船長の仕事ですが、調べておいて損は無いですね。
船釣りは天気次第で楽しさが大きく変わります。
むしろ、天候判断こそが釣りの半分といってもいいですね。
特に確認したいのは風の強さと向き。
風速5mを超えると小型船では釣りになりません。
波の高さだけでなく「周期」にも注意が必要です。
周期が短い波はピッチングがきつく、船酔いもしやすいですね。
逆に周期が長ければ、多少波高があっても意外と穏やかに感じます。
また、前日からのウネリの残り具合や潮の流れもポイントです。
装備準備 釣り具以外の持ち物(飲み物・帽子・防水・着替えなど)と服装の選び方
今回は釣具を全て私が準備しました。
遊漁船みたい(笑)。
釣り物によって釣具は変わるので、最初は準備してもらうのがいいですね。
必須は飲み物。
夏場は特に水分補給を意識しなければいけません。
帽子や偏光グラスも直射日光から身を守る大事な装備です。
突然の雨や波しぶきに備えて、防水ジャケットや着替えも持っておくと安心です。
寒暖差の大きい季節なら、重ね着できる服装がベストですね。
船上では足元が滑りやすいので、長靴が最適。
ちょっと暑いけど。
初心者ほど足場に慣れていないので、しっかりグリップのある靴を選んでほしいです。
午前中は師匠と釣りで遊んで、午後は初心者の同僚2人と釣行
午前はイナダ、カマス祭り
最初、魚の反応は薄かったのですが、さすが師匠のポイント。
途中からイナダとカマスの「お祭りモード」。
本命のキジハタからの反応は無く、極小アジで泳がせ釣りをするも反応なし。
魚種はなんであれ、いっぱい釣れると楽しいですね。
午後はウネリが強くなる前に同僚と出港
午後は同僚2人を乗せ、初心者向けの釣りを体験してもらうことに。
夕方からまたウネリが強くなる予報なので、その前にちょっと前倒しで出港。
午前の釣りとは違い、午後は同僚たちに楽しんでもらうことが最優先。
ポイント選びにも、気を使います。
初めての船釣りはタイラバサビキかな
初めての人がいきなりルアーを扱うのは難しいのでセッティングしたのは「タイラバサビキ」。
一番下にタイラバを付け、そこからサビキ仕掛けを伸ばすことで、アジやサバなどの回遊魚から、底に潜む真鯛まで幅広く狙える便利な仕掛けですね。
ベイトリールの使い方、「ただ落として巻くだけ」の説明をして、釣行開始。
しかし、このころになると北西の風が強くなり、予想以上に船が流され、ラインが斜めになり、初心者には難しい状況に。
初めての船なのに酔わない2人、そして釣果は?
初心者が一番心配するのが船酔いだが、今回の2人は驚くほど平気。
結構ウネリがある状況にもかかわらず、顔色一つ変えずに釣り続けたのは意外。
この後、予想以上に北西の風が強くなったので、1時間半くらいで釣行を終了しました。
結果は・・・
イナダが1匹のみでした。
それでも初めての船と釣りは楽しめたようで何よりです。
初心者同行について
釣りは一人で没頭しても楽しいですが、仲間と一緒に竿を出すことで新しい発見が生まれます。
特に初心者を連れて行くと、自分が当たり前に思っていたことが改めて価値を持ち、学び直すきっかけにもなります。
今回の釣行では、そのことを強く感じました。
三連休の最後に釣りができてよかった
台風並みの低気圧の影響で、三連休のうち二日は出港できなかったですからね。
海を眺めつつ「せっかくの休みなのに」と残念な思いをしていましたが、最終日にようやく船を出せたのは良かったです。
初心者の同僚を乗せての釣行であったこともあり、天候の回復を待って安全に出られたことは何よりの収穫でした。
釣果以上に「休日を締めくくる」大きな満足となりました。
初心者を連れて行くことで得られる気づき
初心者は、ロッドの握り方や仕掛けの扱い、船の揺れへの対応など、一つひとつが新鮮な体験です。
その姿を見ていると、普段自分が無意識にこなしている動作がいかに積み重ねの結果であるかに気づかされました。
ふむふむ。
また、魚が釣れたときの喜びを素直に表現する、その笑顔を見ると、自分も楽しくなります。
釣りの魅力を再確認する貴重な時間となりました。
ポイント開拓を
今回このような経験をして、自分のポイントの少なさを痛感しました。
ポイントはいくつ持っていても足りないぐらいです。
これからは新しいポイント開拓も続けていかないと。
ちなみに今回の料理(写真撮り忘れ)
大きめイナダは刺身
40cmを超えるサイズのイナダは、脂のりもよく、身に厚みがあったので、迷わず刺身に。
短時間でもピチットシートを使うと劇的においしくなります。
薬味は定番のワサビだけでなく、ショウガ醤油も相性が良いです。
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小さめイナダは味噌煮
30cm前後のイナダは身がやや水っぽく、刺身では物足りないので、今回は味噌煮。
これもまた美味でした。
カマスはみりん漬け
カマスは身が柔らかく、鮮度落ちも早いので、釣ったその日に処理して保存するのが鉄則です。
そこで役立つのがみりん漬け。
今回もみりん漬けにして保存しました。
最後に
三連休は荒天で思うように海に出られなかったけど、最終日に竿を出せたことで充実した時間となりました。
初心者を船に乗せるのは不安もあるけど、安全や酔い対策をしっかり押さえれば意外と楽しめるものです。
実際に同僚二人は初めての船釣りを満喫し、釣果以上に「海に出る体験」そのものを喜んでいました。
釣りは魚を釣るだけでなく、人とのつながりや新しい視点を与えてくれる趣味だと改めて感じました。
これからもポイントを開拓しつつ、いろんな人と楽しみたいですね。