・オイルを使うパーツを説明します
・グリスを使うパーツを説明します
リールのメンテナンスをするとき、
”ここはオイル?” ”ここはグリス?” ”どのオイルを使えばいい?”
なんて迷いませんか。
そこで今回は、実際に私が使用しているオイル、グリスを紹介し、
どのように考えて、オイル、グリスを使うパーツを決めているか説明します。
ひとまず基本的なところを理解し、自分流に変えていけばいいと思います。
とりあえずやってみて、”もう少し回転が軽い方がいいな”とか、”錆びないようにしっかりメンテしたいな”とか。
リールのメンテナンスは正解があって、無いようなものだと思います。
これから説明することをやると完璧、ということではありませんのでご注意ください。
※ダイワのマグシールドにオイルを使う場合は注意が必要です。
使用するケミカル
使用するケミカルはこれだけ。
グリス
・プレミアムグリス(シマノ)
・ACE-0(シマノ)
・リールスプレーグリス SP-023A
オイルを使うところは?
私が使用しているオイルは、IOS-02 (IOSファクトリー)です。
少し粘度が高いタイプです。
スポイトのタイプなので、1滴垂らすのが非常に簡単です。
オイルを使用するパーツは、ベアリングです。
その中でも、日常のメンテナンスで注入できるところ。
つまり、パーツを外さなくても注入可能なベアリング部分です。
例外なパーツは後から解説します。
グリスを使うところは?
私は3種類のグリスを使用しています。
①プレミアムグリス(シマノ)
こちらはギア、稼働部全てに使用しています。
万能グリスです。
②ACE-0(シマノ)
こちらはドラグ部に使用しています。
しろくま(IOSファクトリー)も使用していますが、高価なので、たまにしか使いません。
③リールスプレーグリス SP-023A
こちらは、日常メンテナンスで注油できないベアリングに使用しています。
頻繁に注油できるのであれば、ベアリングはオイルが適していると思います。
しかし、ギアボックス内のベアリングは頻繁に注油できません。
オイル切れを起こすよりは、グリスを注入した方がリールを長く使えます。
ただこのグリスをベアリングに注入するには、専用の工具が必要になります。
それはこちら。
ベアリングリフレッシュセット(ABC HOBBY)
ベアリングのメンテナンスには必需品です。
高いものではありませんので、準備しましょう。
ベアリングリフレッシュセットの使い方
取説を見てもらえば簡単です。
まずは、ベアリングをセットします。
次にリールスプレーグリス SP-023Aを入れます。
最後に圧入します。
こんな感じでベアリングにたっぷりグリスが注入されます。
このセットでパーツクリーナーを使用して脱脂もできるので、1個持っているとベアリングのメンテナンスは完璧です。
それでは実際に使用する部分を17アルテグラを分解して、説明します。
オイルを使用するベアリング
オイルを使用するところは、パーツを外さなくても注入可能なベアリングです。
分解した写真を載せていますが、分解しなくても注油可能な場所です。
分解しないで注油する場合は、どこにベアリングがあるかイメージして注油しましょう。
ベアリング以外の例外部分も含めて説明します。
⚫︎ハンドルノブ
17アルテグラはベアリングが入っておらず、白いブッシュが入っています。
ベアリングでなくてもここはオイルを差しておきましょう。
⚫︎ラインローラー
ここのベアリングには、オイルを毎釣行後差しておきましょう。
ベアリング以外でオイルを差す部分は、
⚫︎ベール接合部
⚫︎ウォームシャフトピン
ウォームシャフトピンには薄ら塗るだけで大丈夫です。
グリスを使用するベアリング
グリスを使用するベアリングは、日常メンテナンスで注油できないベアリングです。
ある程度分解しないといけないところになります。
使用するグリスは、リールスプレーグリス SP-023Aです。
⚫︎スプール内蔵ベアリング
⚫︎スプール軸のベアリング
17アルテグラには両方入っていなので写真はありません。
⚫︎ピニオンギアのベアリング2個
※写真には1つしか写ってません。
⚫︎ボディー(ギアケース)のベアリング 両側2個
⚫︎その他ギアケース内のベアリング
17アルテグラは廉価リールなのでプラスチックカラーが多いですが、ハイエンドのリールになると、ベアリングがたくさんありますので、それらはグリスアップします。
ドラグ部へのグリス
ドラグ部へのグリスはたっぷり塗布しましょう。
使用するグリスは、ACE-0(シマノ)です。
⚫︎ドラグ部
ギア周りへのグリス
ギア、関連部分には、プレミアムグリス(シマノ)を使用します。
基本的には薄く塗ります。
⚫︎メインギア
⚫︎ピニオンギア
⚫︎ウォームシャフト
⚫︎その他ボディー内の稼働部
以上です。
間違いがあるかもしれませんが、私はこのメンテナンスでトラブルはありません。
頻繁にメンテナンスする場合は、全てをオイル化しても面白いかもしれません。
少しづつアレンジして、自分流のメンテナンス方法を見つけてください。
使用したケミカル
ベアリング洗浄&グリスアップ工具