
工業用ミシンとして高い人気を誇るJUKI SPUR 25SP。これから私の工房で活躍してくれる予定の頼もしい相棒ですが、一つ気になっていることがありました。
それはフットペダルへのホコリや異物の混入です。
私の工房はもともとバイク用のガレージとして使われていた場所で、基本的に土足で出入りしています。そのため床には砂や細かなゴミが入り込みやすく、ミシン周辺も例外ではありません。
特にフットペダルは床に直接置いて使用するため、気付かないうちに砂やホコリが入り込み、動作不良の原因になる可能性があります。フットコントローラーは非常に繊細な操作ができる反面、異物による影響も受けやすいため、以前から何らかの対策をしたいと考えていました。
そこで今回は、JUKI SPUR 25SP用のフットペダルカバーを自作してみました。
フットペダルカバーを作る理由
ミシン本体は定期的に清掃していても、意外と見落としがちなのがフットペダルです。
工房内では革の裁断くずや糸くずが発生するほか、外から持ち込まれる砂やホコリもあります。これらがペダルの可動部分に入り込むと、踏み心地が悪くなったり、最悪の場合は故障の原因になったりすることも考えられます。
特に革製品を製作していると、細かな革くずが思った以上に発生します。日常的に使うものだからこそ、できるだけ良い状態を維持したいところです。
そこでカバーを作ることにしました。
まずは木材を加工
今回使用したのは工房にあった端材です。

新たに材料を購入するほどのものではないので、余っていた木材を利用しました。
まずはフットペダルのサイズを確認し、写真のような形状に木材をカットします。
ポイントはフットペダル全体を覆えるサイズにすることです。大きすぎても邪魔になりますし、小さすぎると十分な保護効果が得られません。
シンプルな構造なので、特別な工作技術は必要ありません。ノコギリや電動工具があれば短時間で製作できます。
フットペダルに合わせて確認
加工した木材を実際にフットペダルへ載せてみます。

サイズが合っているか、操作時に干渉しないかを確認しながら微調整を行います。
写真のようにぴったり収まれば土台部分は完成です。
この段階では見た目は無骨ですが、機能的には十分な形になっています。
余り革を活用してカバーリング
木材の加工が終わったら、次は外装です。
私は革製品を製作しているため、工房にはどうしても革のハギレがたくさん残ります。捨ててしまうにはもったいないので、こうした小物製作によく活用しています。
今回は余っていた革を使って木材全体を包み込むようにカバーしました。

革を使うメリットは見た目が良くなるだけではありません。適度な柔らかさがあるため、フットペダル本体への傷防止にもなります。また、工房内の雰囲気にも自然に馴染みます。
私は木ねじを使用しましたが、固定方法はタッカーや接着剤など手持ちの材料で十分です。実用品なので、過度に装飾する必要はありません。
完成したフットペダルカバー
仕上がった状態がこちらです。


シンプルな構造ですが、フットペダルをホコリや異物から保護するという目的は十分に果たせています。
特別な材料も必要なく、端材と余り革だけで製作できるためコストもほとんどかかっていません。
工房の環境は人それぞれですが、土足で作業するスペースやホコリの多い場所でミシンを使用している方にはおすすめできる簡単なDIYです。
高価なミシンだからこそ、日頃から少しずつ保護して長く使っていきたいものです。今回のフットペダルカバーも、小さな工夫ではありますが、機械を良い状態で維持するための大切な対策のひとつになりました。